今回も建築ブログと同じ記事です。読んでいただいてる方はスルーください。
3年前の3月11日。私は京都で働いていて、お客様の高層マンションで打ち合わせをしていました。
なんとな~く、船酔いのような感覚があり、ふとお客様と、今揺れてます?地震ですかね?と顔を見合わせました。揺れが収まった後もなんとなく落ち着かずテレビをつけて地震情報を確認すると、目に飛び込んできたのが津波の映像。
信じられませんでした。
お客様のご実家が東北の方で、すぐに電話したけどつながりません。打合せどころではなくなり、心臓バクバクしながら会社に戻りました。
今でも忘れられません。
数時間たってからお客様のご実家は無事が確認できたと連絡いただきました。
大災害はいつやってくるかわかりません。
明日かもしれないし、今日かもしれない。1分後かもしれない。
できる対策はやっておかないと、と思いながらついつい先延ばしだったこと。
昨日、やっといつか確認しなきゃと思っていたことをやってみました。
それは
エコキュートからの災害時の水の取り出し。
オール電化のお宅ではまず使われているエコキュートや電気温水器。
外にあるタンクには水が常時入っていて、断水時はそれを生活用水として取り出すことができます。
少なくても300リットル~500リットル。たっぷりです。
容量は仕様によって異なります。普通は居住する家族の人数によって大きさを決めて設置されています。
我が家のエコキュートはCHOFUのもの。
今まで読んだことすらなかったエコキュートの取説を取り出し、確認。
①操作部のふたを開き、漏電遮断器を一度OFFにした後、ONにし、約1分後に再度OFFに。
この作業の意味はよく分かりませんが、書かれている通りに。
操作部は真ん中辺にありました。
②配管カバーまたは脚部カバーを取り外す。
ドライバーとかがいるのかと思ったら、手で回せば外せました。
外したところ。設置して5年経ってまあまあ汚れています。
③貯湯ユニットの給水元栓を閉める。
取説の図とは違う位置だけどたぶんここ。
④排水ホースの先端をバケツなどで受ける。
排水ホースはグレーのパイプに突っ込まれているのを抜いたら出てきました。
⑤点検口のふたを開き、逃し弁のレバーをゆっくり上げる。
点検口は上の方にありました。
おそるおそる上へ。
⑥排水栓をゆっくり「排水」の位置にすると排水ホースからお湯または水が出る。
排水栓は左下部の排水ホースの裏にある黒いやつ。最初固くて動きませんでした。
無事にお水が出てきました!
ちなみに手順はここにも書かれていました。
でも結構わかりにくい。
できる事は知っていましたし、お客様へ説明するときにも、災害時に水タンクとして使えるので安心と、オール電化のメリットとして説明してきました。
が、いざ断水や大地震時のパニック時に落ち着いてできるかどうかわかりません。取説も落ち着いて読めるか状況なのかどうか。
手順を覚えるまでいかなくても、できる事さえ分かっておけば、慌てて給水車に何時間も並ぶとかスーパーへ水の買い出しなどに行かなくてもよいかもしれません。
なんならご近所のお年寄り世帯や困っている人に分けてあげることもできるかも。
ただ、そのまま飲用水としては使用できませんと書かれています。
お風呂のお湯をそのまま飲むのと一緒だと思うので、そこまで危ないとは思えませんが、飲用する場合はカセットコンロなどで煮沸してから飲むのが安全なようです。
ちなみに断水していなければ、普通に水栓からタンクにたまっているお湯が出せます。
停電で温度調節ができないので熱湯に注意が必要です。
断水せずに停電だけなら、停電が始まったタイミングにもよりますが、一晩くらいならお風呂にも入れるかも。
これをしておいてよかったと思う日は来てほしくないけど、やってみてよかったです。
メーカーや機種によって手順や操作部は違うと思うので、皆さんも一回確認されるとよいと思います。